東武ホテルレバント東京
2000年入社
1年目
契約社員として(宇都宮)調理部としてキャリアをスタート
和食部門に携わる。
13年目
正社員へ登用
20年目
新規ホテルオープンスタッフとして浅草東武ホテルへ異動
24年目
東武ホテルレバント東京へ異動し若手の人材育成に励む
私は現在、和食部門のマネージャーとして業務を担当しています。ホテルでは調理に特化した専門店とは異なり、サービスを基本とする多くの部署との連携が不可欠です。調理もサービス業の一環ですし、この総合的なサービス環境が調理技術だけでなく、チームワークやホスピタリティといった幅広いスキルを身につける基盤を形成すると考えホテル調理を選択しました。 中でもレストランと宴会調理では、それぞれ異なる魅力があります。レストランでは事業所ごとの付加価値を活かし、フリーで来られたお客様にもダイレクトに料理をお出しでき、お客様の喜ぶ顔を直接見られることにやりがいを感じています。宴会では提供人数や予算、利用目的に応じて料理内容や提供方法を柔軟に考える必要があり、レストランとの業務分担や協力を通じて、より大きな規模でのおもてなしを実現できる面白さがあります。どちらも異なるアプローチでお客様に満足していただける仕事です。

宇都宮東武ホテルグランデ、浅草、そして現在の錦糸町と、複数の事業所での経験を積んできました。 それぞれの拠点で求められるものが異なり、当時は気づけなかった部分も多かったのですが、その場を離れてみると、あの時の大変だった経験こそが自分に求められていた成長の機会だったと実感しています。学校では学べない実践的なスキルを現場で日々積み重ねることで、食材から完成料理まで仕上げていく過程を身につけることができました。特に価格帯別の料理内容における原価のかけ方やバランス調整、売上予想といった経営的な視点も、経験を通じて培われたスキルです。事業所を移るたびに、それまでの経験を活かしながら新しい環境に適応し、自分に与えられる仕事の重さや責任感も段階的に上がってきました。 他部署との連携も、ホテルを志望した当初から考えていた通り、業務において不可欠な要素となっています。

マネージャーという立場になった今、調理技術だけでなく人材育成という新たな役割も担っています。心がけているのは、まず自分がやってみせることです。やってみせていないことは指摘も難しいですし、部下にとってもその指摘が腑に落ちないだろうと思っています。だからこそ実際に手本を示した上で、要所要所で改善点を伝えることで、部下の納得感を高めるよう努めています。 人材育成の一環として、現場スタッフには月替わりランチメニューの考案も促しており、調理とサービスが連携してお客様に提供するメニューを作り上げる機会もあります。こういった機会も通じながら、部下には共に仕事ができて良かったと思ってもらえるよう、自らの業務姿勢を「魅せる」育成に励んでいます。 また、料理人としても、お客様のニーズに合った料理を提供し大切なひとときを過ごしていただくことで、より多くの方に愛される店づくりに貢献していきたいと思います。
